新年の家計見直しは「通信費・光回線・サブスク」の順に着手する

2026年の家計見直しで効果が出る順番は決まっています。結論を先に書くと、最初の週末に着手するのは「通信費」「光回線」「サブスクリプションの棚卸し」の3つだけで、保険や住宅費は2週間目以降で十分です。固定費は一度手続きをすれば翌月から支出が減り、翌年以降も削減効果が続きます。毎日の食費を我慢する節約は意志力の消耗を伴いますが、固定費の見直しは一度やれば何もしない状態でも効果が続きます。たとえば月額7,000円のスマホ料金を、データ1GB中心の290円プランに変えた場合、月額差は6,710円、1年間では80,520円になります(2026年10月19日に各社公式サイトから取得した税込料金にもとづく試算です。自身のデータ量に合うプランを選ぶことが前提になります)。光回線の月額差が2,000円なら年間24,000円、使っていないサブスクを3つ解約すれば年間で数万円が動きます。合計すると世帯によっては月1万円、年間12万円の規模に達します。見直しの時期は12月下旬から1月中旬が最適です。年末調整が終わり、翌年の予算を立てる気持ちが最も高い時期だからです。逆に2月は確定申告、3月は年度末の手続きが重なるため後回しになりやすくなります。進め方は「金額の大きいもの」ではなく「手続きの軽いもの」からです。通信費(約30分)で始めて、光回線(約60分)、サブスク(約30分)、保険(約120分)の順に進めると、最初の週末だけで削減効果の半分に手が届きます。月額の内訳がまだ分からない人は、先に家計管理ツールで支出を一覧化してください。

先にやる3つと、後回しでよい3つ

先にやるのは、通信費・光回線・サブスクリプションです。いずれも「比較して、申し込みして、旧契約を解約する」だけで終わり、判断に専門知識が要りません。後回しでよいのは、保険(保障内容の判断に時間を使う)、住宅費(引っ越しや借り換えが絡む)、車関連費(使用頻度の判断が難しい)です。固定費の見直し順は、削減額の大きさではなく、判断の軽さで決まります。

30分で終わる判定フロー(6ステップ)

家計見直しで迷う原因のほとんどは、着手順が決まっていないことです。次の6ステップは、1人で1回30分前後で完了する前提で作っています。表の「判断基準」を満たさない項目は、その場で次に進めて構いません。

ステップ確認するもの判断基準所要時間
1スマホの月額と直近3か月のデータ使用量使用量がプラン容量の50%を切るなら縮小余地あり10分
2光回線の月額とセット割・新規割の適用状況割引の終了時期が近い、または適用漏れがあれば比較10分
3サブスクの全件リストと過去3か月の利用回数利用回数が1回未満のサービスは解約候補10分
4保険証券の重複保障と不要な特約団体保険や付帯保険と重複していれば削減候補30分
5電気・ガスの契約会社と基本料金契約から2年以上変えていないなら比較する価値あり20分
6家計簿アプリのクレジットカード・口座の連携連携が済んでいれば以降の記録は自動化できる15分

※所要時間は1人で進める場合の目安です。家族世帯は合意形成の時間として1.5倍を見込んでください。

固定費見直しの優先順位と削減効果

固定費は項目ごとに、効果の出やすさと判断の重さが違います。次の表は、見直しに使う時間と、削減額の試算例を並べたものです。金額は契約内容により変わるため、自分の数字に置き換えて読んでください。

項目見直しの例(月額)月の削減額の試算年間の削減額の試算判断の重さ
通信費(スマホ)7,000円から2,970円へ4,030円48,360円軽い(約30分)
光回線6,180円から4,180円へ2,000円24,000円中(約60分)
サブスクリプション4件のうち2件を解約2,000円24,000円軽い(約30分)
保険月12,000円から9,500円へ2,500円30,000円重い(約120分)
電気・ガス同じ使用量で会社を比較500円から1,500円6,000円から18,000円中(約30分)
住宅費家賃交渉またはローンの借り換え5,000円から20,000円60,000円から240,000円重い(数週間)
合計(下限で試算)上記を1年で実施16,030円192,360円約4時間

※金額は見直しの効果を測るための試算例です。実際の削減額は、現在の契約内容・データ使用量・家族構成により変わります。

通信費:最優先。手続きが軽く効果が翌月に出る

固定費の中で最も即効性が高いのは通信費です。スマホの月額は、契約したまま数年据え置いている人が多く、プランと実績利用量のズレが起こりやすい項目です。まず直近3か月の請求額を確認し、平均を出してから、その平均に合う容量のプランを探します。月額7,000円でデータ2GBしか使っていない場合、440円から950円帯のプランでも生活に支障が出ないケースがあります。手続きはオンラインで完結し、所要時間は30分程度です。格安SIM診断で月差額と黒字化までの月数を確認できます。

光回線:割引の条件と期限を含めて比較する

光回線は月額そのものより、割引の条件と期限が効果を左右します。セット割はスマホの契約が条件になるため、スマホを乗り換えていると割引が外れることがあります。新規割は24か月や31か月といった期限が設けられており、終了後に月額が戻ります。乗り換えを検討するときは、開通月を含めた2年間と3年間の総額で比べてください。手順は光回線の乗換完全ガイド|違約金確認と実質月額の見方【PR】にまとめています。

サブスクリプション:少額の積み重ねが年間数万円になる

サブスクは1件あたりの金額が小さいため見落としがちです。月500円のサービスは年間6,000円、4件あれば年間24,000円になります。無料トライアルのまま有料化した契約、年払いで存在を忘れている契約、家族が同じサービスを個別に契約しているケースが典型的です。クレジットカードの明細を3か月分さかのぼれば、一覧は30分で作れます。VOD比較ツールで重複を確認し、使わないサブスク解約・年末年始の見直しチェックリスト【PR】|固定費ラボに沿って解約してください。

保険:判断が重いぶん、順番は後ろに回す

保険の見直しは削減額が大きい一方で、保障内容の判断に時間を使います。年初に一度、証券や契約内容のお知らせを全部集めるところから始めます。集めるだけで、加入している保険の枚数が想定より多いことに気づけます。会社の団体保険やクレジットカード付帯保険との重複は、保険の重複診断で確認できます。実例は保険見直しで月3,000円浮かせた実例【PR】|固定費ラボをご覧ください。

電気・ガス:効果は小さいが、比較の手軽さは高い

電気とガスは、同じ使用量でも会社やプランで月数百円から数千円の差が生じます。効果の絶対額は通信費より小さいため、優先順位は後ろになります。ただし、比較サイトで料金を確認するだけで済むため、通信費の申し込み待ちの合間に実行できます。梅雨から夏にかけての使用量が増える時期は、基本料金と従量単価の両方を見てください。切り替えの手順は電気の比較ツールで確認できます。

住宅費:金額は最大だが、生活への影響も最大

住宅費は固定費の中で金額が最も大きく、家賃交渉やローンの借り換えで年間60,000円から240,000円の差が生じる場合もあります。一方で、引っ越し費用や手数料、通勤時間の変化が伴います。年間の削減額から、引っ越し費用と手数料を差し引いて2年で回収できるかどうかで判断します。回収できない見込みなら、住宅費ではなく通信費やサブスクで先に効果を出すほうが合理的です。

通信費の見直し:スマホ料金の実数値比較(2026年10月)

スマホの料金は、容量と料金の組み合わせが年度ごとに変わります。下の表は、2026年10月19日に各社公式サイトから取得した税込の料金です。大手キャリアの標準プランに契約している場合、データ実績に合わせて乗り換えれば月額差が大きくなります。乗り換えの検討では、月額だけでなく、契約解除料の有無、初期費用、通話料金、割引の条件を並べて確認してください。

サービスデータ量月額(税込)期間・条件特記事項
日本通信SIM 合理的シンプル290プラン1GB290円契約期間の記載なし追加は1GB単位で220円、最大100GB。初期手数料3,300円
IIJmio ギガプラン(データSIM)2GB440円契約解除料なしドコモ回線。eSIM手数料の半額キャンペーンは2026年11月4日まで
IIJmio ギガプラン(音声SIM)5GB950円MNP転出料なしデータは翌月に繰り越せる。追加1GBは220円
楽天モバイル3GBまで1,078円契約期間・違約金の記載なし通話アプリの利用で国内通話が無料になる
楽天モバイル3GB超20GBまで2,178円同上家族の割引は月110円引き。5回線目以降は事務手数料3,850円
楽天モバイル無制限3,278円同上速度制限の条件あり
ahamo30GB2,970円5分以内の国内通話かけ放題を含む2026年12月1日に40GBまで3,135円へ改定。海外91の国と地域で最大15日間使える

※料金は2026年10月19日に各社公式サイトから取得した税込の金額です。キャンペーンや割引の適用により実額は変わります。

月1GB前後なら290円から950円帯が中心

データ使用量が1GB前後なら、290円のプランか、440円から950円帯のプランが候補になります。家や職場でWi-Fiを使い、外出先の地図とメッセージ中心なら1GBでも足りるケースがあります。逆に動画を毎日見ていると1GBは1週間もたないため、実績の中央値を見て判断します。実績が2GBを超えたら、最初から5GB以上のプランにしたほうが、追加料金(1GBあたり220円)を払うより安くなります。

15GBから30GBは1,000円から3,000円帯で比較する

在宅勤務や動画視聴が多い人は15GBから30GB帯です。この帯は、容量あたりの単価が大きく変わる場所でもあります。月20GBまで2,178円の区分と、30GBで2,970円のプランを比べた場合、差額は800円、年間9,600円です。容量の余裕を買うかどうかは、過去3か月の実績が15GBを超えているかどうかで決めます。実績が10GBを切るなら、容量を減らすだけで月1,000円前後下がります。

かけ放題とセット割は境界値で判断する

通話かけ放題の目安は、月60分以上なら定額のほうが安くなります。かけ放題を含むプランと含まないプランの差額は月500円から1,000円程度です。月30分なら、通話料単価(30秒11円から22円程度)のほうが安くなる場合があります。セット割は、スマホと光回線を同じ会社にまとめたときに月1,100円から1,650円引きになる仕組みです。ただし割引には指定オプションの契約が条件になることがあり、オプション料金を足して実質で比較してください。

乗り換え前に確認する3つの数字

乗り換えで最も事故になりやすいのは、費用の見積もり漏れです。最初に確認するのは、端末の分割払いの残債、旧契約の解約にかかる費用、MNP予約番号の取得方法の3つです。回線だけの月額契約で端末の残債がない場合、IIJmioと楽天モバイルには契約解除料の記載がありません。一方で端末の残債があると、その残債が実質的な違約金になります。乗り換えの手順と費用の見方は通信費の合算ツールで確認できます。新生活を始める人の判断は新生活シミュレーション・家賃・光熱費・通信費総額【PR】|固定費ラボにまとめています。

光回線の見直し:実質月額と違約金で比較する

光回線の料金は、速度と住宅の種類、割引の適用期間で決まります。下の表は2026年10月19日に各社公式サイトから取得した税込の月額です。比較のポイントは、基本料金の安さではなく、割引が何か月続き、終了後にいくらになるかです。割引の適用が24か月で終わる場合と、ずっと続く場合では、3年間の総額が数万円変わります。

回線速度・プラン月額(税込)割引と条件契約期間・違約金
ソフトバンク光1ギガ(集合住宅)4,180円対象スマホとのセット割で月1,100円引き、Y!mobileは月1,650円引き(指定オプション550円が条件)2年自動更新。期間内の解約は解除料が発生し、上限11,000円
ソフトバンク光10ギガ6,930円集合住宅・戸建て共通。ホームゲートウェイが含まれる。2026年12月1日から月330円の改定あり(10ギガは対象外)2年自動更新。工事費は一括31,680円だが、31か月利用で実質0円になる割引あり
ドコモ光1ギガ(マンション)4,400円セット割でスマホ料金から最大1,210円引き2年自動更新。期間内の解約は4,180円(満了月の前後3か月は免除)
ドコモ光10ギガ6,380円から新規契約は最大6か月間、月500円。他社からの乗り換えでは解約費用相当のポイントが最大100,000円2年自動更新。期間内の解約は5,500円
NURO光2.5ギガ(戸建て)3,980円から2年割の適用は開通月から24か月。基本工事費55,000円は36回の分割だが、割引により実質0円契約期間は36か月。解除料は3,643円(10ギガの戸建ては4,523円)
NURO光2.5ギガ(集合住宅)2,980円からホームゲートウェイが月550円別途。口座振替の場合は請求ごとに220円無料解約は契約期間の満了月を含む3か月間。機器の返却送料は平均1,450円

※料金は2026年10月19日に各社公式サイトから取得した税込の金額です。割引の適用条件や提供エリアにより実額は変わります。

割引は「セット割」と「新規割」の2種類がある

光回線の割引には、スマホの契約が条件になるセット割と、新規契約に限られる新規割があります。セット割は月1,100円から1,650円引きと大きく、スマホを乗り換えていると割引が外れることがあるため、回線とスマホを一緒に見直します。新規割は開通から24か月や31か月といった期限が設けられており、終了後の月額を含めて比較します。割引の期限が近い人は、終了月の請求額を先に確認しておくと、乗り換えの判断が早くなります。

2年と3年、契約期間の境界値と違約金

ソフトバンク光とドコモ光は2年自動更新、NURO光は36か月の契約です。期間中に解約すると違約金が発生し、NURO光のHプランは3,643円、10ギガのHプランは4,523円、Mプランは2,653円、10ギガのMプランは4,193円となっています。無料で解約できるのは、契約期間の満了月を含む3か月間です。引越しを予定している人は、契約の残期間と、引越し費用を足した合計で比較します。違約金の計算は違約金の計算ツールで確認できます。

工事費と機器代を月額に換算する

工事費は一括でも分割でも支払い総額が同じですが、割引の条件によっては実質0円になります。NURO光は基本工事費55,000円を36回に分割し、同額を割引で相殺する設計です。ソフトバンク光は31か月の利用が条件です。機器代は、ホームゲートウェイが月550円のケースと、初期費用に含まれるケースがあります。2年間の総額を比べるときは、月額24に工事費と機器代を足した数字を使います。乗り換えの実例は光回線の乗換完全ガイド|違約金確認と実質月額の見方【PR】にあります。

サブスクリプションの棚卸し:3か月の利用実績で判定する

サブスクは、1件あたりの金額が小さく、契約数が増えると家計への影響が大きくなります。月500円のサービスは年間6,000円、4件あれば年間24,000円です。無料トライアルから有料化した契約は、2年で24,000円の支払いにつながります。棚卸しの基準は、金額ではなく利用実績です。次の表の4項目を埋めれば、解約する対象が見えます。

判定項目確認する数字解約の基準年間への影響の見方
直近の利用回数過去3か月の利用回数1回未満なら解約候補月500円なら年6,000円
サービスの重複同じ役割の契約数2件以上なら1件にまとめる重複1件で年6,000円から12,000円
支払いの周期年払いの契約月と締切自動更新の1か月前に判断する年払いは解約の締切が早い
無料期間の終了無料期間の最終日終了2日前までに継続を決める試用のまま2年で24,000円
家族の契約同一サービスの契約者数2人以上なら共有機能を確認する家族2人で年12,000円の重複

クレカ明細3か月分を全部書き出す

最初にやるのは、クレジットカードの明細を3か月分、サービス名で並べることです。1か月分だけだと、年払いの契約や、請求周期がずれた契約を見落とします。3か月分を並べると、同じサービス名が複数回出てくるものと、3か月で1回しか出てこないものが分かります。1回しかないものは、年払いか請求周期のずれかのどちらかです。一覧が終われば、解約は30分で完了します。

年払いは解約タイミングを逆算する

年払いのサービスは、存在を忘れやすく、解約の締切も早いため注意します。自動更新の1か月前を目安に、使う予定がなければ解約の手続きに入ります。年額を12で割った数字が、月払いに換算した金額です。年額12,000円なら月1,000円なので、月に1回も使わないサービスなら解約の判断が速くなります。VODの重複はVOD比較ツールで確認できます。

似た役割のサービスは1つにまとめる

動画配信を2つ契約している、クラウドストレージを2つ持っている、のように似た役割のサービスが重なると、合計額が膨らみます。両方を残す理由が「片方は家族が使う」なら、家族プランや共有機能の利用可否を確認します。まとめた結果、月2,000円の削減になれば年間24,000円です。解約する順番は、利用回数の少ないほうからにします。手順は使わないサブスク解約・年末年始の見直しチェックリスト【PR】|固定費ラボにまとめています。

保険の見直し:重複と過剰保障の見つけ方

保険は、固定費の中で削減額が大きい一方、判断に時間がかかります。年初に一度、加入中の保険証券や契約のお知らせを全部集めます。集めるだけで、加入数が想定より多いことに気づけます。見直しの判断は、保険料の安さではなく、今の暮らしに必要な保障と重複の有無で行います。次の表は、確認する順番と見る数字をまとめたものです。

確認するもの見る数字判断の目安
会社の団体保険保障額と加入者の名義個人の保険と重複している部分は再検討する
クレジットカード付帯保険付帯内容と年会費年会費に含まれる保障は重複しやすい
生命保険の必要保障額遺族の生活費と住宅の残債子どもの独立で必要保障額が下がる
医療保険の入院日額直近5年の利用実績公的保障で足りるケースがある
自動車保険の等級と補償年間の保険料と補償額等級が上がったら金額を見直す

団体保険と付帯保険との重複を先に確認する

会社の団体保険や、クレジットカードに付帯する保険は、自分が意識していないうちに保障が重なっていることがあります。重複していると、不要な分の保険料を払い続けていることになります。まず加入中の保険の一覧を作り、保障内容の書き出しを揃えます。書き出しが揃えば、重複しているかどうかは30分で判断できます。保険の重複診断で確認できます。

子どもが独立したら必要保障額を計算し直す

生命保険の必要保障額は、子どもの成長とともに下がります。必要保障額は、遺族の生活費と、住宅ローンの残債から計算します。子どもが独立した後の生活費は、共働きの家庭では大きく変わります。必要保障額が下がったのに、当初の金額のまま保険料を払い続けているケースは珍しくありません。見直しの時期は、子どもの進学や独立のタイミングと合わせると忘れずに済みます。

解約は新しい契約を完成させてから

保険の見直しで最も気をつけるのは順番です。健康状態に変化があると、新しい契約をできない場合があります。正しい順番は、新しい契約の加入を完了させてから、今の契約を解約する流れです。逆にすると、保障が空白の期間ができます。自動車保険も、車の売却や車検のタイミングと合わせて検討します。見直しの実例は保険見直しで月3,000円浮かせた実例【PR】|固定費ラボ、更新時期の見方は火災保険・自動車保険更新・比較見積もりで安くします【PR】|固定費ラボをご覧ください。

月別・12か月の実行スケジュール

家計見直しは、年初に一度やれば終わりではありません。契約の更新月や、季節によって支出が変わる月に、対応する項目を変えると、1年を通じて手間が減ります。次の表は、月ごとの作業内容と所要時間の目安です。

月やること所要時間見込む効果
1月通信費の見直しと、新年度の予算を決める60分月4,000円前後の削減
2月確定申告の準備と、医療費の領収書の集計90分還付の可能性を確認
3月年度末のサブスク整理と、保険の更新時期の確認60分年24,000円前後の削減
4月新生活の通信契約と光回線の見直し60分月2,000円前後の削減
5月連休後の外食とレジャー費の振り返り30分変動費の上限を再設定
6月電気とガスの料金プランを比較する30分月500円から1,500円
7月夏の光熱費の見通しと、使う上限を決める30分夏の急増を抑える
8月半期の家計レビューと、予算の差し引き60分下期の計画に反映
9月車検と自動車保険の更新時期の確認30分見積もりの比較余地を確認
10月年払いサブスクの解約判断と、翌年の予算草案30分年払いの重複を防ぐ
11月年末調整の書類(保険料控除の証明書など)の準備30分年末調整の手戻りを防ぐ
12月年末年始の予算と、翌年の固定費の計画を立てる60分翌年1月の着手を早める

※所要時間は1人で進める場合の目安です。効果の金額は、現在の契約内容により変わります。

1月から3月:年末調整と確定申告の準備

年初にやるのは、通信費の見直しと、翌年の予算を決めることです。2月は確定申告の受付が始まるため、医療費の領収書や保険料の証明書を先に揃えておきます。年末調整で対応できなかった項目は、確定申告で対応できる場合があります。手順は2026年 確定申告完全ガイド:時期別チェックリストと節税テクニック【PR】と2026年(令和8年)年末調整の変更点・基礎控除と扶養の確認【PR】|固定費ラボにまとめています。

4月から6月:契約の更新月に合わせて見直す

4月は新年度の契約が集中する月です。新しくスマホを契約する人や、引っ越しをする人は、この時期に光回線とスマホを一緒に見直すと手続きが1回で済みます。5月は連休の後、外食とレジャー費の実績を振り返り、変動費の上限を再設定します。6月は電気とガスの比較です。使用量が増える前にプランを確認しておくと、夏の請求に驚かされません。

7月から9月:光熱費の見通しと半期のレビュー

7月と8月は光熱費が上がる季節です。先に上限を決めておくと、急増しても対応が早く済みます。8月末には半期の家計を振り返り、固定費の見直しが完了したかどうかを確認します。未着手の項目があれば、9月に予定として入れます。9月は車検と自動車保険の更新時期を確認し、見積もりの比較に必要な書類を揃えておきます。

10月から12月:年払いの判断と翌年の計画

10月は、年払いのサブスクを解約するかどうかを判断する月です。更新の1か月前が判断の目安になります。11月は年末調整に必要な書類を集めます。生命保険料の証明書は発行に時間がかかるため、早めに取り寄せます。12月は、年末年始の予算を決めると同時に、翌年の1月にやる固定費の内容を決めておきます。年賀状準備完全ガイド2026|時期・料金・デザイン選び・印刷方法を徹底解説と新社会人の家計管理スタートガイド|給与明細・貯蓄・保険・投資 | 固定費ラボも参照してください。

失敗例と回避策:見直しで陥りやすい4つの落とし穴

家計見直しは、正しい順番で進めるほど効果が出ます。一方で、次の4つの失敗は繰り返し見られます。それぞれに、回避策を添えました。

失敗例1:目標が大きすぎて1週間で挫折する

新年の抱負として「支出を半分に減らす」といった大きな目標を立てると、現実との差に気づいた時点で止まります。目安は、現状の1割から2割の削減から始める方法です。月の支出が30万円なら、最初の目標は3万円から6万円です。この範囲なら、固定費の見直し1つで到達できます。達成した実績があると、次の目標のハードルが下がります。

失敗例2:変動費ばかり削って固定費を放置する

毎日100円の節約は、年間36,500円の削減です。一方で、固定費の月3,000円の削減は年間36,000円で、削減額はほぼ同じです。違いは、継続の負担にあります。毎日の節約は意志力を使いますが、固定費の見直しは一度手続きすれば何もしなくても効果が続きます。変動費の節約から始めて挫折するより、固定費から始めるほうが、続けられる可能性が高くなります。

失敗例3:安さだけで選んで、あとから使いにくさが重なる

料金が安いという理由だけで選ぶと、あとで「通信速度が足りない」「容量が合わない」と感じることがあります。判断は、料金、データ容量、エリア、かけ放題の4つで行います。容量が足りず追加料金(1GBあたり220円)を払うと、元のプランより高くなる場合があります。月2,000円の追加が3回発生すれば、6,000円で、中容量のプランを超えます。

失敗例4:解約の順番を間違えて、空白期間を作る

解約の順番を間違えると、保障や回線の空白ができます。正しい順番は、通信が新回線の開通を確認してから旧回線を解約する、保険が新しい契約の加入を完了させてから今の契約を解約する、という流れです。空白が1日でもあると、事故や病気のときに保障が使えません。手続きは、開通や加入の確認が取れてからにします。

※失敗例は、見直しでよくあるパターンをもとにしたものです。個人の状況により結果は変わります。

向き不向き:誰に効き、誰に効かないのか

家計見直しの効果は、契約の内容と生活の状況で変わります。次に当てはまる人は、効果が出やすい側です。逆に、効果が出にくい条件がそろっている人は、別の項目から着手します。

効果が出やすい人の条件

  • 契約が3年以上同じ内容のままの人:プランの改定やキャンペーンが続いているため、据え置きのままだと割引から漏れる可能性が高くなります。
  • 家族の契約が複数ある人:スマホ4台なら、1台あたり月2,000円の差が年間96,000円になります。まとめて見直すと効果が大きくなります。
  • これから引っ越しを控えている人:光回線の解約と新規契約が同時に必要になるため、見直しのタイミングとして最適です。
  • 家計簿アプリをまだ使っていない人:支出の全体像が分かれば、固定費の見直しが正確に判断できます。

効果が出にくい人の条件

  • 1か月以内に引っ越しがある人:光回線は解約費用が発生するため、引っ越し後に見直すほうが合理的です。
  • 端末の分割払いが残っている人:回線の乗り換えで生じる費用が、削減額を上回る場合があります。残債の金額を先に確認します。
  • 健康状態に変化があり、保険の再加入が不安な人:保険の解約は後回しにし、通信費など他項目で先に効果を出します。
  • 生活に余裕がなく、見直しに使う時間もない人:先に30分でできる通信費だけを対象にし、残りは後日と割り切ります。

家族世帯と単身世帯で優先順位が変わる

単身世帯は、通信費とサブスクの割合が高く、2項目で年間5万円前後の削減余地が見込めます。家族世帯は、スマホの台数が増えるため通信費の効果が大きくなります。光回線とセット割の関係も出やすいため、回線とスマホを一緒に見直します。保険は、家族構成の変化があるたびに必要保障額が変わるため、進学や独立のタイミングで確認します。

見直しの効果を測る方法(数字で振り返る)

見直しの効果は、感覚ではなく請求額で確認します。固定費は翌月の引き落とし額に出るため、1か月後には数字が分かります。次の2つの方法で、効果を数字にして記録してください。

見直し前後の3か月分を同じ条件で比べる

見直し前後の3か月分の請求額を並べます。3か月分にするのは、1か月だけだと、割引の開始月や請求周期のずれを拾うためです。比較するのは固定費だけに絞ります。食費や外食費は月ごとに金額が変わるため、固定費の比較に混ぜると差が読みにくくなります。収入が変わった月は、比較の対象から外します。

固定費の削減額は翌月の引き落としで確認する

手続きが完了したら、翌月の請求額で差を確認します。通信費なら、乗り換え後の初回請求が該当します。光回線は、割引の適用が始まる月に確認します。サブスクは、解約した翌々月に請求が出ないことを確認します。差が想定と違う場合、割引の条件が満たされていないか、追加サービスが付いている可能性があります。その場合は、契約内容のページでオプションを確認してください。

最初の一歩は、スマホの請求額と直近3か月のデータ使用量を書き出すことです。30分で終わり、次にどの項目を変えるかが決まります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 新年の家計見直しはいつから始めるべきですか?

最適なのは12月下旬から1月中旬です。年末調整が終わり、翌年の予算を立てる気持ちが最も高い時期だからです。2月は確定申告、3月は年度末の手続きが重なるため後回しになりがちです。最初の週末に2時間確保できれば、通信費・光回線・サブスクの3項目は完了します。

Q2. 家計見直しで最も節約効果が高いのはどれですか?

着手が軽く効果が大きい順に、通信費、光回線、サブスクリプション、保険、電気・ガスの順です。通信費は手続き30分程度で月額差が生まれます。光回線は比較と申し込み60分程度で、効果が翌月から続きます。保険は保障内容の判断に時間がかかるため、2週間目以降に回します。

Q3. 格安SIMへの乗り換えで違約金が出ることはありますか?

月額完済のSIMだけの契約であれば、IIJmioには契約解除料とMNP転出料の記載がありません。楽天モバイルも契約期間と違約金の記載がありません。費用が発生しやすいのは、スマートフォン本体の分割払いが残っている場合です。乗り換え前に、残債の金額と端末割引の適用状況を確認してください。

Q4. 光回線を乗り換えるとどれくらい安くなりますか?

月額差が2,000円なら年間24,000円、3,000円なら年間36,000円です。ただし割引には条件があります。ソフトバンク光はスマホとのセット割で月1,100円引き、ドコモ光はセット割で最大1,210円引き、NURO光は開通月から24か月の2年割が適用されます。割引の終了後を含めた2年間の総額で比較してください。

Q5. 使っていないサブスクはいつ解約すべきですか?

自動更新の1か月前です。年払いのサービスは解約の締切が早いため、契約月を逆算して判断します。判定基準は過去3か月の利用回数で、1回未満なら解約候補です。月500円のサービス3つで年間18,000円、無料トライアルのまま2年で24,000円の支払いにつながります。

Q6. 保険の見直しで解約してはいけないパターンはありますか?

健康状態に変化があり、再加入できるか分からない期間に、今の契約を先に解約する場合です。見直しの順番は、新しい契約の加入を完了させてから、今の契約を解約する流れです。会社の団体保険やクレジットカード付帯保険と重複する部分は、保障内容の書き出しを揃えてから判断します。

Q7. 見直しの効果はどのように測ればよいですか?

見直し前後の3か月分を、同じ条件で比べます。固定費の削減額は、翌月の引き落とし額の差で確認できます。比較するのは固定費だけに絞り、食費など変動費の増減は影響しないため、項目別に並べて差を計算します。収入が変わった月は、比較の対象から外してください。

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