広島市の電力会社と料金プランの選び方

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広島市の電力会社と料金プランの選び方

広島市は中国電力の供給エリアです。大手電力の従量電灯Bに加え、ENEOS電力、Looopでんき、オクトパスエナジー、楽天でんき、エルピオでんき、シャープでんきなどの小売電気事業者が料金プランを提供しています。広島市で毎月の電気料金を下げたいなら、比較する要素は4つだけです。1つ目は基本料金(契約アンペア数で決まる固定費)、2つ目は従量料金単価(1kWhあたりの変動費)、3つ目は燃料費調整額(毎月動く上下動の費用)、4つ目は解約金と最低利用期間(切替のコスト)です。この4点を自分の月使用量に代入して年額で並べ替えると、答えは10分で出そろいます。

結論を先に述べます。1つ目、月使用量が300kWh以下なら、基本料金0円かつ従量単価の安い新電力の従量プランが有力です。2つ目、都市ガスと併用しているなら、ガス同時割引が付くプランが有利で、割引は月500円〜1,000円、年額6,000円〜12,000円の規模になります。3つ目、燃料価格の高騰が心配なら、燃料費調整額に上限があるプラン、または調整単価0円固定のプランを選んでください。4つ目、契約アンペアが1段階大きければ下げるだけで、基本料金年額3,432円を削減できます。一人暮らしなら年額5,000円〜8,000円、二人暮らしなら年額7,000円〜11,000円、ファミリーなら年額8,000円〜13,000円の節約が見込めます。失敗の9割は、月使用量の確認を飛ばしたことと、解約金および燃料費調整額の上限を見落としたことの2つです。

このページでは、中国電力の従量電灯Bを基準に、供給エリア、プラン比較表、5手順の選び方、判定フロー、境界値と例外、失敗例と回避策、世帯別の使い分け、そして7問のよくある質問を、数値を入れた実務の観点からの解説で解説します。ご自身の年額を確認したい方は、電気料金診断ツールで試算できます。

広島市の電力会社と供給エリア

広島市(広島市中区・東区・南区・西区・安佐南区・安佐北区・安芸区・佐伯区)の8区すべてが中国電力の供給エリアです。電線や変電所といった送配電の設備は中国電力ネットワークが保有しており、停電時の対応や電線のメンテナンスは、どの小売電気事業者と契約しても同じです。契約できるのは電気を売る会社だけで、電線の所有者ではありません。このため、発電側が火力から再生可能エネルギーに変わることはあっても、電圧の品質や停電リスクは変わりません。自分で選べるのは、料金とサービス内容だけです。

中国電力の従量電灯B(2026年9月分)の目安は、基本料金がアンペア数に応じて月額858円(30A)・1,144円(40A)・1,430円(50A)・1,716円(60A)です。従量料金単価は第1段階(0〜120kWh)約24.84円/kWh、第2段階(120〜300kWh)約28.84円/kWh、第3段階(300kWh超)約33.04円/kWhです。燃料費調整額は毎月動き、規制料金には上限が設けられています。再生可能エネルギー発電促進賦課金は2026年現在、1kWhあたり約3.49円です。この3.49円は特定の会社だけの負担ではなく、電力を使用する全員で負担する社会的な費用です。プラン比較のときは、すべてのプランに同じだけ含めて計算しないと、判断を誤ります。

広島市内の小売電気事業者には、中国電力のほか、ENEOS電力、Looopでんき、オクトパスエナジー、楽天でんき、エルピオでんき、シャープでんきなどが参入しており、各社が従量単価、基本料金、ガスおよびインターネットとのセット割、ポイント還元、環境への配慮で特徴を分けています。供給元の異なる会社であっても、広島市での請求書は1枚だけ届きます。供給元の違いを気にする必要がない理由がここにあります。

電力会社を選ぶ5つの手順

  1. 手順1:明細書から契約アンペア数と月使用量を控える。直近3ヶ月分の検針票を出して、30A、40A、50A、60Aのどれかを、月使用量が何kWhかを書き出します。数字は2つだけです。スマートフォンで撮った写真でも構いません。
  2. 手順2:年間使用量に換算する。月使用量に12を掛けます。一人暮らしで月160kWhなら年1,920kWh、二人暮らしで月280kWhなら年3,360kWh、ファミリーで月420kWhなら年5,040kWhです。年5,040kWhを超えると第3段階(33.04円/kWh)の比重が上がり、プラン間の差が拡大します。
  3. 手順3:基本料金と従量単価を年額に直して並べる。基本料金(円/月×12)と従量単価(円/kWh×年使用量)を足し、燃料費調整額と賦課金3.49円/kWhを加えた数字を、全プランで同じ計算式で揃えます。
  4. 手順4:燃料費調整額の上限と、解約金および最低利用期間を確認する。上限ありか0円固定か、契約期間1年〜2年の間に解約したらいくらかかるかを、契約を結ぶ前に把握します。
  5. 手順5:診断ツールで年額を試算し、申し込む。電気料金診断ツールに契約アンペア数と月使用量、世帯人数、オール電化の有無を入力し、表示される年額と節約見込み額を比較して決めます。

手順1から手順3で判明する典型的な失敗は、契約アンペアが50Aなのに月使用量が200kWhしかないケースです。この場合、必要のない基本料金差額の月286円(1,430円−1,144円)、年間3,432円が無駄になります。逆に30AなのにエアコンとIHクッキングヒーターを同時に使い、月末にブレーカーが落ちる場合は、アンペアを下げると逆に不便時間のコストが上回ります。手順5では、年額の差だけでなく月100円〜300円の差なら許容できるか、引っ越しの予定があるかを一緒に見ます。

契約アンペア別の基本料金目安(中国電力 従量電灯B 2026年9月分)

契約アンペア基本料金(月額)基本料金(年額)1段階下げると年額いくら安くなるか向きの世帯
30A858円10,296円-一人暮らし(月160kWh以下)
40A1,144円13,728円約3,432円安くなる二人暮らし(月280kWh以下)
50A1,430円17,160円約3,432円安くなるファミリー(月420kWh以下)
60A1,716円20,592円約3,432円安くなる大家族・オール電化(月500kWh以上)

アンペア数を1段階下げると、基本料金は年額で約3,432円安くなります。計算は858円×12か月=10,296円、1,144円×12か月=13,728円、1,430円×12か月=17,160円、1,716円×12か月=20,592円の差分です。ただし、ブレーカーが頻繁に落ちるようなら1段階戻してください。広島市のエコキュートやIHクッキングヒーターを使うオール電化住宅は、50Aから60Aが必要なケースが多いです。失敗例は、アンペアを下げすぎて使用量の多い日にブレーカーが落ちて、エアコンと風呂が同時に使えないというものです。回避策は、夏場と冬場の最大消費電力から必要アンペアを逆算することです。

逆に、50Aで月250kWhしか使わない世帯なら、40Aに下げるだけで年間3,432円、10年で34,320円になります。手順2で得た年間使用量から、エアコン、IHクッキングヒーター、湯沸かし器の同時使用を見積もり、瞬時最大電力を推定してから30Aと40Aのどちらが安全かを切り分けてください。

主要電力会社・プラン料金比較(広島市・月300kWh・40A契約の想定)

プラン名基本料金(月額)従量単価(円/kWh)燃料費調整上限年額目安
中国電力 従量電灯B1,144円第1段階24.84 / 第2段階28.84 / 第3段階33.04あり約128,000円
新電力A(従量プラン)0円26.50円あり約122,000円
新電力B(セット割プラン)500円25.80円あり約118,000円
新電力C(燃料費調整0円固定)800円29.00円0円固定約130,000円
オール電化プラン(夜間蓄熱)1,500円昼間31.00 / 夜間17.50あり約115,000円

※2026年9月分単価をベースにした試算値。実際の請求額は使用量・燃料費調整額・賦課金・消費税により変わります。診断ツールでご自身の年額を試算してください。

月300kWh、40A契約を想定すると、中国電力従量電灯Bで年額約128,000円のところ、新電力Bのセット割プランなら年額約118,000円と、年額で約10,000円安くなる試算です。差額10,000円は1か月あたり833円に相当します。オール電化プランは夜間単価17.50円/kWhと安いため、夜間に電気を多く使う家庭には向きます。新電力Cの0円固定プランは2026年9月分時点では年額約130,000円と割高ですが、燃料価格が急騰する局面では他のプランより伸びにくくなります。

契約条件・解約リスクの比較(広島市・切替前に必ず確認する5項目)

プラン最低利用期間解約金の目安併用時の条件向いている人
中国電力 従量電灯B1年(自動更新)なし都市ガス同時割引が使える長期安定を重視する人
新電力A(従量プラン)なし〜1年0円〜2,000円他事業者との併用でも不利益なし引っ越しの多い人
新電力B(セット割プラン)1年約5,000円ガス契約を同時解約すると割引終了ガス併用で割引額が多い人
新電力C(燃料費調整0円固定)2年約10,000円期間内の解約は割高2年以上長期契約する人
オール電化プラン(夜間蓄熱)1年〜2年約10,000円蓄熱設備がない場合は割引が減るエコキュートやIHがある人

この表の読み方のポイントは、解約金の額よりも上限期間です。新電力Bの解約金5,000円を12か月で割ると月417円です。年10,000円の節約があれば、12か月もすれば回収できます。1年以内に引っ越す予定があるなら、新電力Aの解約金0円〜2,000円のプランを選ぶほうが合理です。失敗例は、年10,000円安くなるプランを選んで契約し、3ヶ月後に広島市を離れ、解約金5,000円を請求されたというものです。回避策は、引越日が決まっているなら、その日を理由に契約期間1年未満のプランを選ぶことです。

供給電源の種類と電気料金の関係

中国電力の電源は石炭火力、LNG火力、原子力、水力、太陽光、風力など複数で構成され、発電の構成は季節や時間帯で変わります。石炭火力の比重が高いと燃料費の変動がそのまま料金に出やすく、LNG火力を含む構成では都市ガス価格の影響を受けます。原子力の再稼働が進めば投下費用が回収され、長期的には料金の安定につながると見込まれます。

このため、同じ広島市でも、使う時間帯によって適するプランが逆になります。夜間に蓄熱をする家庭と、昼間に在宅が多い家庭では、選ぶプランが真逆になります。契約時に自分の生活パターンを1時間単位で把握しておくのが、料金選定の最短ルートです。診断ツールで試算したあとは、請求明細書の時間別データと実際の生活パターンを突き合わせると、合わないプランがすぐに分かります。

また、再生可能エネルギー発電促進賦課金3.49円/kWhは、どのプランでも同じだけを上乗せされます。会社ごとに差はありません。プラン選びではこの固定部分を差し引いて比較するのが正しい手順です。中国電力の従量電灯Bで月300kWhの家庭なら、賦課金は月1,047円、年12,564円になります。

燃料費調整額と従量電灯Bの3段階料金の詳解

燃料費調整額とは、原油やLNG、石炭といった輸入燃料価格と為替レートの変動を反映して、毎月電気料金に加算または減算される金額です。2022年2月まではマイナス調整(料金減額)が続いていましたが、2022年3月からプラス調整に転じ、2022年6月から2023年1月頃まで大幅な上昇が続きました。ピーク時には、1kWhあたり約3円〜4円のプラス調整が行われ、月使用量300kWhの家庭で月額約900円〜1,200円、年額で約10,800円〜14,400円の増額になりました。

3段階の従量料金も要点を押さえます。第1段階(0〜120kWh)の24.84円/kWhの次は、第2段階(120〜300kWh)の28.84円/kWh、その次は第3段階(300kWh超)の33.04円/kWhです。第1段階と第2段階の差は4.00円/kWh、第2段階と第3段階の差は4.20円/kWhです。月240kWhまで使う家庭なら、第1段階を超える120kWhが第2段階になり、単価差4.00円/kWhで月480円、年5,760円の差になります。月160kWhの世帯なら第2段階の超過分は40kWhで、月160円、年1,920円の差です。この段差があるため、月使用量が150kWhの世帯と320kWhの世帯では、安いプランの順位が入れ替わります。従量単価が安いプランを選ぶかどうかは、段差の境目付近では特に慎重に比較する必要があります。

さらに、燃料費調整額に上限があるか否かは、数年単位で効きます。規制料金の従量電灯Bには上限があり、調整額が最大でいくらまで反映されるかが決まっています。一方、上限のない新電力プランでは、燃料価格が大きく高騰した場合に、1kWhあたり数円の調整額がそのまま加算されます。家庭で月300kWhなら月900円、年10,800円の差です。予算を固定したい場合は、上限ありまたは0円固定のプランが土台になります。

自分に合うプランの判定フロー

ステップ1:月使用量を確認します。検針票で直近3ヶ月のkWhを平均します。

  • 月使用量が300kWh以下で、ガスとのセット割を検討できる → 新電力のセット割プランが有利(年額約3,000円〜8,000円節約見込み)。
  • 月使用量が400kWh以上で、昼間は不在が多い → オール電化・夜間蓄熱プランを検討(夜間単価17.50円/kWh帯)。
  • 燃料価格の高騰に不安があり、予算を固定したい → 燃料費調整上限あり、または燃料費調整単価0円固定プランを選択。
  • 契約アンペアが50A・60Aで、実際の使用量が少ない → アンペアを1段階下げて基本料金を年額約3,432円削減。
  • マンションで高圧一括受電の場合 → 変更不可の可能性あり。管理会社へ確認。

ステップ2:3要素(基本料金・従量単価・調整額)を月単体で並べます。ここで中国電力の従量電灯Bを100として比率で見ると、新電力Aは約95、新電力Bは約92、オール電化プランは約90、新電力Cは燃料高局面で80〜100の範囲に振れます。

ステップ3:条件(解約金・割引の期間)を足して年額に直します。初年度のキャンペーン割引で年額3,000円安くなるプランでも、解約金5,000円が待っているなら2年分の合計で判断します。年額を出したあとは、家計管理ツールで月次額に落とし込むと、家計簿の予算表にそのまま載せられます。

境界値と例外ケース

  • 契約アンペア30Aの境界:月使用量200kWhを超えるとブレーカーが落ちやすく、40Aへの変更が必要です。基本料金は年額3,432円ぶん増額し、10,296円から13,728円へ上がります。
  • 第1段階の上限120kWh:月120kWhちょうどなら第1段階のままですが、121kWhになると第2段階の28.84円/kWhが1kWhだけ加わり、月額28.84円、年額346円の差になります。
  • 第2段階と第3段階の境界(300kWh):超過分は1kWhあたり約4.20円高くなります。月300kWhの世帯で第3段階に入る40kWhなら、月168円、年2,016円の差です。
  • オール電化住宅の例外:従量電灯Bではなく電化プランが適用され、昼夜別単価になります。夜間(23時〜翌7時)は約17.50円/kWh、昼間は約31.00円/kWhです。昼間の使用量が多いと割高になります。
  • 太陽光発電を導入している家庭:売電単価と買電単価の差が収支に直結し、2026年現在の系統買取単価はkWhあたり約16円前後です。売電より買いのほうが高い第1段階の24.84円/kWhとの差が8.84円/kWhになります。
  • 引っ越し時の例外:新居での電気使用開始は、引っ越し日の前日までに申し込みを完了させる必要があります。最短即日対応、通常は3〜7日です。
  • 高圧一括受電の例外:集合住宅の共用部電力を含む場合、家庭部分は低圧契約でも電力会社変更ができません。契約形態は明細書の同時使用電力量の欄で確認します。
  • 契約満了の例外:新電力の自動更新は更新前に通知します。通知を見落とすと、解約金0円〜1万円が免除されずに発生します。

失敗例と回避策

向き不向きとプランの使い分け

  • 一人暮らし(月160kWh・30A) → 新電力の従量プランが向く。基本料金0円、従量単価が安く、年額約5,000円〜8,000円の節約が見込めます。
  • 二人暮らし(月280kWh・40A) → ガスセット割プランが向く。セット割で月額数百円〜1,000円引き、年額約7,000円〜11,000円の節約が見込めます。
  • ファミリー(月420kWh・50A) → オール電化と夜間蓄熱が向く。夜間単価17.50円/kWhで蓄熱を活用し、年額約8,000円〜13,000円の節約が見込めます。
  • 燃料価格の高騰に不安な世帯 → 燃料費調整額に上限があるプランが向く。調整額の急増を抑えられ、家計の予算が狂いません。
  • 高圧一括受電のマンション → 現状維持。管理会社の承認が必要で、変更できないケースがあります。
  • 引越予定が1年以内にある世帯 → 解約金0円〜2,000円の短期プランが向く。年額の割引が5,000円未満なら、手続きの面倒さを上回りません。

世帯タイプ別の電力会社選びアドバイス

一人暮らしの方は、月使用量が100kWh〜200kWh程度で、契約アンペアは30Aが基本です。基本料金0円の新電力従量プランや、セット割のあるプランが向きます。使用量が少ないため、従量単価が安いプランを選ぶと効果が大きいです。契約期間に縛りのないプランを選ぶと、引っ越しの際にも柔軟に対応できます。

二人暮らしの方は、月使用量が200kWh〜350kWh程度、契約アンペアは30A〜40Aです。ガスと電気をセットで契約すると、月額約500円〜1,000円、年額で約6,000円〜12,000円の割引が受けられます。共働きで昼間は不在が多い場合は、夜間に電気を集中して使うオール電化や夜間蓄熱プランも検討の対象です。2人家族の標準は年3,360kWh(月280kWh)なので、第1段階を超える2,240kWhが第2段階になり、単価差4.00円/kWhで年8,960円の差になります。

ファミリー(3人以上)の方は、月使用量が350kWh〜500kWh以上、契約アンペアは40A〜60Aです。従量電灯Bの第3段階(約33.04円/kWh)が適用されやすく、従量単価の安いプランやオール電化プランのメリットが大きくなります。エコキュートやIHクッキングヒーターを導入している場合は、オール電化プランが有利です。お子さんの成長に伴い使用量が増えるため、定期的なプランの見直しをおすすめします。

高齢者のご家庭や、在宅時間が長いご家庭は、昼間に電気を多く使うため、従量電灯Bのままでも第2段階から第3段階が適用されやすくなります。昼間単価が安いプランや、基本料金が安いプランを検討してください。スマートフォンやタブレットでのオンライン手続きが難しい場合は、電話窓口のサポートが充実している事業者を選ぶと安心です。

オール電化とガス併用の比較

広島市のご家庭では、オール電化住宅とガス併用住宅のどちらが電気料金に有利かは、ライフスタイルによります。オール電化住宅は、給湯、暖房、調理をすべて電気で賄うため、電気使用量は多くなりますが、夜間蓄熱式の給湯器を使えば、夜間単価17.50円/kWh帯の安い電気を利用でき、年間の光熱費を抑えられるケースがあります。ただし、昼間に電気を多く使うと、昼間単価31.00円/kWhが適用され、割高になります。

ガス併用住宅は、給湯や調理を都市ガスやプロパンガスで行うため、電気使用量はオール電化より少なくなります。都市ガスと電気をセットで契約すると、月額約500円〜1,000円、年額で約6,000円〜12,000円の割引が受けられるプランがあります。プロパンガスは都市ガスより単価が高く、地域やガス会社により料金が異なるため、ガス料金の比較も併せて行う必要があります。

具体的には、オール電化で夜間に電気を多く使う家庭(月使用量500kWh以上、うち夜間300kWh以上)ならオール電化プランが有利で、昼間に在宅が多く電気を使う家庭や、ガスセット割を活用できる家庭ならガス併用と電気セット割のプランが有利です。どちらを選ぶかは、自宅の設備(IHクッキングヒーターやエコキュートの有無)と生活パターンで判断してください。判断材料は昼間のkWhと夜間のkWhの比率です。昼間300kWh、夜間200kWhなら電化プランの平均単価は25.60円(200×17.50+300×31.00を500で割る)で、従量電灯Bの第2段階より安くなります。

太陽光発電と蓄電池の導入を検討する際のポイント

広島市のご家庭で太陽光発電を設置している場合、昼間に発電した電気を自家消費し、余剰分を売電することで電気料金を削減できます。2026年現在、余剰電力のシステム買取単価はkWhあたり約16円前後(期間と容量により変動)で、売電収入は年間数千円〜数万円の範囲です。固定価格買取制度の買取期間が終了した後はシステム買取単価が下がるため、自家消費を増やす方向にシフトするのが一般的です。太陽光発電と蓄電池の比較は、太陽光発電の総合比較にまとめてあります。

蓄電池を併用すると、昼間に発電した電気を蓄えて夜間に使うことで、夜間の高単価電気の購入を抑えられます。蓄電池の導入費用は容量によりますが、5kWhクラスで約50万円〜80万円、10kWhクラスで約100万円〜150万円が目安です。電気料金単価が1kWhあたり約30円の場合、蓄電池で1日5kWhを夜間にシフトすると、年額で約54,750円(5kWh×30円×365日)の削減が理論上見込めます。ただし、導入費用との回収には数年〜十数年かかるため、導入の是非は慎重に検討してください。理論値54,750円と導入費用80万円の差は25,250円で、単純計算では約14.6年です。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を所有している場合、夜間に充電すると夜間単価17.50円/kWh帯を利用でき、ガソリン車より燃料費を大幅に削減できます。EVのバッテリー容量は40kWh〜60kWhが一般的で、1回の充電で約1,400円〜2,100円(40kWh×35円〜60kWh×35円)の電気代がかかりますが、ガソリン代に比べると大幅に安く抑えられます。ガソリン代を月10,000円使えている家庭なら、40kWhのEVで月3回充電して4,200円、差額は月5,800円です。

広島市で選べる主要電力事業者の特徴

広島市で契約できる主要電力事業者の特徴は、以下の通りです。中国電力は地域の大手電力であり、供給の安定性と対応の丁寧さが強みです。従量電灯Bは3段階の従量料金単価を持ち、燃料費調整額に上限があります。ENEOS電力は、ENEOSのガソリンスタンドやクレジットカードとの連携でポイント還元やセット割を受けられるのが強みです。Looopでんきは、基本料金0円のプランや再生可能エネルギー100%のプランを提供しており、環境配慮と料金の両立を重視する世帯に向きます。

オクトパスエナジーは、燃料費調整単価0円固定のプランを提供しており、燃料価格の変動に影響されない安定した料金設定が特徴です。楽天でんきは、楽天ポイントの還元や楽天経済圏との連携が強みで、会員の方にはポイント還元が魅力です。エルピオでんきは、プロパンガスと電気のセット割や、地域に密着したサポートを提供しています。シャープでんきは、太陽光発電や蓄電池との連携、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)との連携が強みです。

これらの事業者は、それぞれ料金体系、セット割、ポイント還元、サポート体制が異なります。自分の世帯の使用量、ライフスタイル、既存の契約(ガス、インターネット、カードなど)との相性を比較して、最も年額が安くなるプランを選ぶことが大切です。診断ツールを使えば、ご自身の使用量に基づいた年額試算がすぐに行えます。比較の手間を減らすなら、契約中のガス会社とカードとインターネットの3つを並べてから診断するのが確実です。

電力会社変更の契約の流れと手続きの詳細

  1. 現在の電気料金明細書(検針票)を用意し、契約アンペア数と月使用量を確認します。
  2. 診断ツールや各社の公式サイトで料金を比較し、申し込むプランを決定します。
  3. 新電力の公式サイトからオンラインで申し込みを行い、電気料金明細書と本人確認書類を提出します。
  4. 新電力から現在の電力会社(中国電力など)へ切替の手続きが行われます。消費者が別途行う手続きは原則としてありません。
  5. 切替日に立ち会いも工事も不要で、停電も発生しません。スマートメーターが設置済みであれば、最短で数日〜約2週間で切替が完了します。
  6. 切替後は、新電力から請求書が届き、支払い方法はクレジットカード払いや口座振替から選べます。

注意点として、現在のプランに最低利用期間や解約金の条件がある場合、契約期間内の解約で解約金(0円〜1万円)が発生します。契約満了月を確認したうえで、解約金が発生しないタイミングで切替を行うか、解約金を支払ってでも節約メリットが上回るかを比較検討してください。マンションの高圧一括受電物件では、管理会社の承認が必要で変更できないケースがあります。引っ越しの際は日程が迫っているため、引っ越し手続きのチェックと電気の申し込みをセットで進めると、抜けがありません。

電力会社変更で起きやすいトラブル事例と対策

毎月の電気料金を抑える具体的な節約対策

プラン変更に加えて、日々の使い方を見直すことでさらに月額数百円〜1,000円の節約が可能です。エアコンの設定温度を夏場28度、冬場20度に1度調整すると、年間で約1,000円〜2,000円の節約になります。照明をLEDに切り替えると、1灯あたり年間約500円〜1,000円、4〜5灯で年間約2,500円〜5,000円の削減になります。待機電力を抜くと、月数百円〜1,000円、年額で約3,000円〜12,000円の節約になります。

冷蔵庫は設置場所の周りに10cm以上の空間をあけ、庫内を詰め込みすぎないと年間約1,000円〜2,000円節約できます。洗濯機はまとめ洗いをし、乾燥機能を控えめにすると年間約2,000円〜4,000円節約です。電気ポットは保温を切り、必要な分だけ沸かすと年間約1,000円〜2,000円節約できます。

これらを組み合わせると、広島市の一般家庭で年間トータル約10,000円〜30,000円の削減が見込めます。プラン選びの年額約10,000円と合わせると、年額約20,000円〜40,000円の改善が可能です。

機器別の年間電気使用量の目安(広島市の一般家庭)

これらを組み合わせると、広島市の一般家庭で年間トータル約10,000円〜30,000円の削減が見込めます。プラン選びの年額約10,000円と合わせると、年額約20,000円〜40,000円の改善が可能です。1日あたりに換算すると約55円〜110円、1か月あたり約1,600円〜3,300円の改善になります。年間2,592kWhを使うエアコン1台だけで、世帯の年間使用量5,040kWhの半分以上を占めます。対象を絞るほど効果が出ます。節電は全部やろうと考えないほうが長続きします。

季節ごとの電気料金と節約サイクル

広島市の電気料金は季節により大きく変動します。夏場(7月〜9月)はエアコン使用で電気使用量が増え、月使用量が300kWh〜400kWhを超える家庭も多く、従量電灯Bの第2段階から第3段階が適用されやすくなります。冬場(12月〜2月)は暖房と給湯で電気使用量が増え、オール電化住宅では特に使用量が増加します。春秋(4月〜6月と10月〜11月)はエアコン使用が少なく、月使用量が150kWh〜250kWh程度に抑えられる家庭が多いです。

夏場の節約ポイントは、エアコンの設定温度を28度にし、フィルターを2週間に1回清掃し、サーキュレーターを併用して室内の空気を循環させることです。冬場の節約ポイントは、エアコンの設定温度を20度にし、カーテンで窓からの冷気を遮り、こたつや電気毛布を併用して局所的に暖を取ることです。春秋は使用量が少ない時期なので、プランの見直しや契約アンペアの検討を行うのに適しています。

年間を通じて見た場合、広島市の一般家庭の電気使用量は夏と冬にピークし、春秋に谷となります。年額の電気料金を抑えるには、夏と冬の使用量を抑えることが最も効果的です。エアコンの省エネ型への買い替えや、断熱カーテンの導入、窓の断熱対策は、初期投資はかかりますが、長期的には年間数千円〜1万円以上の節約になります。広島市の場合、最多の消費電力は7月と8月の午後2時から4時に集中します。この時間帯のエアコンを1時間だけ控えれば、月80kWh、960kWh/年の節約になります。

電気料金の仕組みと請求明細書の見方

電気料金は、大きく分けて基本料金、従量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の4つで構成されます。基本料金は契約アンペア数に応じて決まる固定費で、使用量に関係なく毎月発生します。従量料金は使用量に応じて変動する変動費で、従量電灯Bは3段階の単価を持ちます。燃料費調整額は燃料価格と為替の変動を反映した変動費で、再生可能エネルギー発電促進賦課金は再生可能エネルギー発電の普及を促進するための負担金です。

請求明細書(検針票)の主な項目は、ご使用量(kWh)、電気料金(小計)、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税、合計金額です。ご使用量は当月の使用量と、昨年同月や先月との比較が記載されており、使用量の増減を把握できます。電気料金の内訳を確認することで、どの要素が料金を押し上げているかを特定できます。従量料金が大きいなら使用量を減らすか従量単価の安いプランを、燃料費調整額が大きいなら上限ありプランを検討します。

スマートメーターの導入により、30分ごとの使用量データが電力会社に送信されるようになり、ウェブ上で1日単位や1時間単位の使用量を確認できるサービスもあります。どの時間帯に電気を多く使っているかを把握すると、夜間蓄熱プランやオール電化プランの適否を判断しやすくなります。請求明細書は毎月必ず確認し、前年同月と比較して異常な増加がないかをチェックする習慣をつけましょう。数値の記録は、家計管理の記録に電気代を1項目加える形にすると、半年ごとの比較が楽になります。

請求明細書で確認する5項目

電力小売全面自由化とスマートメーターについて

日本の電力小売は、2016年4月に電力小売全面自由化が実施され、それまで各地域の大手電力(広島市なら中国電力)が独占していた電気の販売が、複数の新電力会社でも行えるようになりました。これにより、消費者は料金プランやサービス内容を比較して、自由に電力会社を選べるようになりました。広島市でも、中国電力だけでなく、多くの新電力からプランを選択可能です。

スマートメーターとは、電気使用量を30分ごとに自動計測し、電力会社にデータを送信する次世代の電力メーターです。広島市のご家庭にも順次導入が進んでおり、2026年現在、ほとんどのご家庭に設置されています。スマートメーターがあることで、切替工事なし、立ち会いなしで電力会社を変更でき、使用量の詳細な把握も容易になります。電力会社の変更に伴う電気の品質や停電リスクは、送配電を担当する中国電力ネットワークが共通で行うため、変更しても変わりません。

電力会社の変更に伴う手数料は、原則として無料です。契約解除料が発生するのは、現在契約しているプランに最低利用期間や解約金の条件がある場合のみです。新電力への申し込みは、新電力の公式サイトからオンラインで完結し、必要書類は電気料金明細書と本人確認書類のみです。申し込みから切替完了まで、最短で数日〜約2週間かかります。申し込み画面では、プランの選択、住所の入力、旧番号(メーターナンバー)の入力、計量器設置日の確認という4項目が基本です。請求先住所を建物名だけで記入してしまう間違いにも注意してください。

電気料金の年別推移と今後の見通し

広島市の電気料金は、ここ数年で大きく変動しています。2020年以前は燃料費調整額がマイナス(料金減額)の月が多く、電気料金は比較的安定していました。しかし、2022年のロシアとウクライナ情勢の悪化による原油やLNG価格の高騰と円安の進行を受け、2022年から2023年にかけて燃料費調整額が大幅に上昇し、電気料金は過去最高水準に達しました。2022年8月から2023年1月頃には、月使用量300kWhの家庭で燃料費調整額だけ月額約1,000円〜1,500円の増額になる月もあります。

2023年4月から2024年にかけては、政府の電気やガス価格激変緩和対策補助金により、1kWhあたり約1.5円〜3.5円の補助が適用され、電気料金は一時的に抑えられました。しかし、補助金は段階的に縮小し終了し、2024年後半から2025年にかけては再び電気料金が上昇傾向にあります。2026年現在、中国電力の従量電灯Bの従量料金単価は、第1段階約24.84円/kWh、第2段階約28.84円/kWh、第3段階約33.04円/kWhで、再生可能エネルギー発電促進賦課金は1kWhあたり約3.49円です。

今後の見通しとしては、再生可能エネルギーの導入拡大や原子力発電所の再稼働により、長期的には電気料金が安定する可能性があります。一方で、燃料価格の変動や為替レート、脱炭素化に向けた設備投資コストは電気料金に転嫁されやすく、短期から中期には変動リスクが残ります。このため、燃料費調整額に上限があるプランや、燃料費調整単価0円固定のプランを選ぶことで、将来の料金変動リスクを抑えることが有効です。

電気自動車(EV)の普及や、オール電化住宅の増加により、電気需要は今後も増加傾向にあります。需給バランスによっては、夏場と冬場のピーク時に需給ひっ迫が生じ、節電要請が出るケースも考えられます。日頃から節電を心がけ、蓄電池や太陽光発電の導入も検討することで、将来的な電気料金上昇に備えることができます。

節約グッズと設備投資の費用対効果

電気料金を抑えるには、日々の節約習慣だけでなく、節約グッズや設備投資の活用も有効です。LED電球への交換は、1灯あたり約1,000円〜2,000円の投資で、年間約500円〜1,000円の電気料金削減が見込め、1〜3年で元が取れます。4〜5灯交換すると、年間約2,500円〜5,000円の削減になります。断熱カーテンの導入は、1枚約3,000円〜8,000円の投資で、冷暖房効率が向上し、年間約2,000円〜5,000円の削減が見込めます。

エアコンの買い替えは、10年以上使用したエアコンを省エネ型(APF 5.0以上)に買い替えると、消費電力が約20%〜30%減少し、年間約3,000円〜8,000円の削減が見込めます。買い替え費用は6畳用で約6万円〜10万円ですが、10年〜15年で元が取れる計算です。エコキュートの導入は、ガス給湯器からの切替で年間約3万円〜6万円の光熱費削減が見込めますが、導入費用は30万円〜50万円と高額です。例えば、導入費用40万円で年間削減が40,000円なら10年で回収が済み、12年目以降は黒字になります。

コンセントに差し込むだけの省エネタップ(待機電力カット)は、1個約1,000円〜2,000円で、テレビやレコーダー、ゲーム機などの待機電力をカットし、年間約1,000円〜3,000円の削減が見込めます。サーキュレーター(約3,000円〜6,000円)をエアコンと併用すると、室温が均一になり、エアコンの設定温度を1度緩められるため、年間約1,000円〜2,000円の削減になります。

これらの対策を組み合わせると、初期投資数万円〜数十万円で、年間トータル約10,000円〜20,000円の電気料金削減が見込めます。プラン変更(年額約5,000円〜13,000円節約)と合わせると、年間トータル約15,000円〜33,000円の改善が可能です。まずは費用のかからないプラン変更から始め、効果の大きい対策から順番に導入していくのがおすすめです。初期投資が大きい設備は、テンプレ集の比較表を使って、回収年数を自分で計算してから購入を決めるのが安全です。

電気料金に関する法律・制度の基礎知識

日本の電気料金は、電気事業法と電力・ガス取引監視委員会の監督の下で運営されています。2016年4月の電力小売全面自由化により、発電、送配電、小売の機能分離が進み、送配電部門(地域の電線など)は地域の一般送配電事業者(広島市なら中国電力ネットワーク)が独占的に運営し、小売部門(電気の販売)は複数の事業者が競争しています。このため、どの電力会社と契約しても、電気の品質や停電時の対応は変わりません。

燃料費調整制度は、電気料金の燃料費変動分を反映する仕組みで、電気事業法に基づき各社が算定しています。燃料費調整額には上限が設けられており、従量電灯Bなどの規制料金では上限がありますが、一部の新電力プランでは上限がないケースがあります。再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の買取費用を全電力ユーザーで負担する仕組みで、2026年現在、1kWhあたり約3.49円です。

小売電気事業者は、経済産業省への登録が必要であり、登録事業者のみが電気を販売できます。契約トラブルや料金に関する相談は、各社のカスタマーセンターや、全国の消費生活センター、独立行政法人国民生活センターなどで受け付けています。電力会社を変更する際は、登録事業者であるかを確認し、契約書の条件(契約期間、解約金、最低利用期間)をよく読んでから申し込むことが大切です。解約条件の確認は、解約手続きガイドで自分の契約期間を把握してから動くのが失敗を避ける手順です。

電気料金と他の固定費を合わせて決める

電力会社のプラン選びは、通信費やガス料金とセットで考えると成果が上がります。広島市の場合、固定電話を光回線に一本化する、光回線の料金プランを見直す、ガスと電気を同時契約するといった組み合わせが代表的です。通信費の総額を比較するときは、通信費の総額診断が参考になります。電気と通信を同時に見直すことで、月1,000円〜3,000円の削減が狙えます。

スマホを複数台使っている世帯は、家族のプランを見直すだけで1台あたり月500円〜1,500円下がるケースもあります。見直す際は、格安SIMの比較を併せて使うと、削減額をまとめて試算できます。固定費は地味な項目ほど効果が出やすく、家計全体の負担を軽くできます。

一方で、光回線や固定電話を5年以上同じ事業者のまま使っている家庭は、乗り換えの損得を数値で詰めてから動くのが安全です。解約金の設定がある契約では、1年分の解約金と年額の節約額を比べて判断します。契約满是、1年なら12,000円、2年なら24,000円が分岐点になり、節電で年2,000円の差しかないプランは乗り換える意味がありません。

電力と通信を同時に見直すときは、期限を揃えます。電気の契約期間と通信の契約期間がずれていると、途中で解約金が発生します。1年単位で期限をそろえておけば、解約金のタイミングを合わせて計算できます。電気は燃料費調整額が動くため、通信とは条件が異なります。

広島市の地域特性と電気料金

広島市は中国地方の中心都市で、人口約119万人、世帯数約58万世帯(2026年現在)を擁します。市域は中区、東区、南区、西区、安佐南区、安佐北区、安芸区、佐伯区の8つの区からなり、都市部から郊外まで多様な住宅形態があります。マンションやアパートが多い都市部(中区、南区、西区など)では高圧一括受電の物件もあり、電力会社の変更ができないケースがあります。一方、戸建て住宅が多い郊外(安佐南区、安佐北区、佐伯区など)では、個別メーターの低圧契約が基本で、新電力への変更が自由に行えます。

広島県は瀬戸内海に面し、冬は比較的温暖ですが、山間部や郊外では冬場の暖房需要が高くなります。夏は湿度が高くエアコン使用が必須となるため、夏場の電気使用量が増加します。広島市の気候特性を踏まえると、夏の冷房と冬の暖房の両方に対応できるプラン選びが重要です。オール電化住宅は冬場の電気使用量が特に多くなるため、夜間蓄熱プランのメリットが大きくなります。郊外の一軒家では、灯油暖房からエアコン暖房に切り替えると、灯油代と電気代の違いがそのまま年額の差になります。

広島市内には、中国電力の営業所や各新電力の窓口があり、対面での相談も可能です。また、固定費ラボの電気料金診断ツールを使えば、ご自身の広島市の住所と使用量に基づいた年額試算がすぐに行えます。地域の特性と自分のライフスタイルを踏まえ、最適な電力会社とプランを選びましょう。広島市以外の地域へ引っ越す場合は供給エリアが変わるため、引っ越し時の電力手続きのチェックリストを合わせて使ってください。

電気料金の月別・年別試算例(詳細)

広島市の一般家庭を例に、月別と年別の電気料金試算を詳しく示します。一人暮らし(月使用量160kWh、30A契約)の場合、1月の電気料金は暖房使用で月使用量180kWh、基本料金858円に、従量料金(第1段階120kWh×24.84円で約2,981円、第2段階60kWh×28.84円で約1,730円、合計約4,711円)、さらに燃料費調整額と賦課金を加えて月額約9,000円です。8月はエアコン使用で月使用量200kWh、月額約9,800円です。4月と10月は使用量が少なく月130kWh、月額約7,200円です。年額は月額平均約8,200円×12か月=約98,400円です。

二人暮らし(月使用量280kWh、40A契約)の場合、1月の電気料金は月使用量320kWh、基本料金1,144円に、従量料金(第1段階120kWh×24.84円で約2,981円、第2段階180kWh×28.84円で約5,191円、第3段階20kWh×33.04円で約661円、合計約8,833円)、さらに燃料費調整額と賦課金を加えて月額約13,500円です。8月は月使用量350kWh、月額約14,500円です。4月と10月は月240kWh、月額約11,500円です。年額は月額平均約12,400円×12か月=約148,800円です。

ファミリー(月使用量420kWh、50A契約)の場合、1月の電気料金は月使用量500kWh、基本料金1,430円に、従量料金(第1段階120kWh×24.84円で約2,981円、第2段階180kWh×28.84円で約5,191円、第3段階200kWh×33.04円で約6,608円、合計約14,780円)、さらに燃料費調整額と賦課金を加えて月額約21,000円です。8月は月使用量520kWh、月額約21,800円です。4月と10月は月380kWh、月額約17,500円です。年額は月額平均約18,200円×12か月=約218,400円です。

4人世帯(月使用量500kWh、60A契約)で試算すると、1月は暖房と給湯で月使用量620kWh。基本料金1,716円に、従量料金は第1段階120kWhで2,981円、第2段階180kWhで5,191円、第3段階320kWhで10,573円、合計18,745円。燃料費調整額と賦課金を加えて月額約26,000円です。8月はエアコン主体で月使用量640kWh、月額約26,800円です。年額は月額平均約22,600円×12か月=約271,200円です。第3段階の比重が全体の半分を超え、従量単価の差がそのまま年額10,000円以上の差になります。

これらの年額を新電力プランと比較すると、一人暮らしで新電力Aなら年額約54,000円〜66,000円と約32,400円〜44,400円安くなる試算です。ただし実際の契約条件と燃料費調整額によって変わるため、診断ツールで最新の年額を確認してください。二人暮らしで新電力Bのセット割プランなら年額約92,688円に、ガスセット割の年額約6,000円〜12,000円を引いて実質年額約80,000円〜86,000円となり、中国電力従量電灯Bと比較して年額約62,800円〜68,800円安くなる試算です。ファミリーでオール電化プランなら年額約115,000円前後となり、年額約103,400円安くなる試算です。

なお、これらの金額は2026年9月分単価をベースにした概算値であり、実際の請求額は使用量、燃料費調整額、賦課金、消費税によって変わります。正確な年額は、診断ツールでご自身の使用量を入力して試算することをおすすめします。試算で年額差が5,000円未満に収まった場合は、切替の手続き(数日から2週間)を含めた面倒さを考えて、現状維持も視野に入れてください。

プラン選びのチェックリストと最終判断基準

電力会社とプランを最終決定する前に、以下のチェックリストを確認してください。項目1、契約アンペア数と月使用量を電気料金明細書で確認したか。項目2、基本料金と従量料金単価を自分の使用量に換算して年額で比較したか。項目3、燃料費調整額に上限があるか、あるいは0円固定かを確認したか。項目4、ガスとインターネットとクレジットカードとのセット割やポイント還元の条件を確認したか。項目5、契約期間と解約金、最低利用期間を確認したか。項目6、診断ツールで年額を試算し、最も安いプランを特定したか。項目7、マンションなら高圧一括受電でないか管理会社に確認したか。

判断の基準は、年額の合計額が最も低いプランを選ぶことです。月額料金だけでなく、基本料金、従量料金、燃料費調整額、賦課金、消費税を含めた年額で比較してください。キャンペーン割引は1年目だけ適用されるケースが多いため、2年目以降の通常料金も確認してください。解約金が発生するプランでも、年額の節約額が解約金を上回るなら乗り換える価値があります。

迷った場合は、燃料費調整額に上限があるプランを選ぶのが無難です。燃料価格の高騰時にも請求額が急増しにくく、家計の予算を立てやすくなります。最も重要なのは、まずは診断ツールでご自身の年額を把握し、現状のプランが適正かを確認することです。固定費ラボの診断ツールで、広島市の電力会社とプラン選びの第一歩を踏み出してください。

まとめ

広島市で電力会社と料金プランを選ぶ際は、基本料金、従量料金単価、燃料費調整額の3点を比較し、自分の世帯に合ったプランを選ぶことが最も重要です。中国電力の従量電灯Bは3段階の従量料金単価を持ち、月使用量300kWhを超えると第3段階(約33.04円/kWh)が適用されて電気料金が急増します。契約アンペアを1段階下げると年額約3,432円、新電力への切替で年額約5,000円〜13,000円、ガスセット割で年額約6,000円〜12,000円の節約が見込めます。

手順は、契約アンペア数と月使用量を確認し、プランを比較し、燃料費調整額の上限の有無とセット割の条件を確認し、診断ツールで年額を試算して申し込むという5ステップです。切替に伴う工事や立ち会いは不要で、停電も発生しません。スマートメーターが設置済みなら、最短で数日〜約2週間で完了します。

失敗を避けるには、契約期間と解約金、燃料費調整額の上限の有無、キャンペーンの適用条件を事前に確認することが大切です。定期的に請求明細書を確認し、半年に1回〜1年に1回はプランの見直しを行いましょう。まずは診断ツールでご自身の年額を試算し、自分に合った電力会社とプランを見つけてください。

電気料金診断ツールの使い方

固定費ラボの電気料金診断ツールを使うと、ご自身の広島市の使用量に基づいて、最適な電力会社とプラン、年額を簡単に試算できます。使い方は、ツールの入力フォームに郵便番号、契約アンペア数、月使用量(kWh)、世帯人数、オール電化の有無を入力するだけです。入力後、診断ボタンを押すと、おすすめのプランと年額、節約見込み額が表示されます。

診断結果には、中国電力従量電灯Bとの比較、主要新電力各社との比較、ガスセット割の適用可否、解約金の有無などが含まれます。結果に基づき、気に入ったプランがあれば、各社の公式サイトからオンラインで申し込みを行えます。申し込みに必要な書類は電気料金明細書と本人確認書類のみです。

診断ツールは無料で利用でき、何度でも試算できます。季節ごとの使用量変化や、引っ越し、家族構成の変更に合わせて、定期的に診断を受けることをおすすめします。まずは診断ツールでご自身の年額を確認し、自分に合ったプランを見つけてください。

お問い合わせとサポート窓口

電力会社の変更やプラン選びについて、より詳しい情報が必要な場合は、各電力事業者の公式サイトやカスタマーセンターにお問い合わせください。中国電力のお客様センターは、電気料金やプランに関する相談を受け付けています。各新電力のカスタマーセンターでも、プランの説明や申し込みのサポートを行っています。

固定費ラボでも、電気料金診断ツールや解約手続きガイドなど、固定費の見直しに役立つツールを提供しています。他府県の電力会社比較記事と併せて、転居先の電力会社選びの参考にもしてください。固定費の見直しは、家計の支出を減らし、毎月の生活にゆとりを持たせるための重要なステップです。

本ページの情報は2026年10月22日時点のものです。料金やプラン内容は変更される場合がありますので、最新の情報は必ず各電力事業者の公式サイトでご確認ください。診断ツールで最新の単価に基づいた試算を行い、自分に最適な電力会社とプランを選びましょう。

次の一手

診断結果に基づき、申し込みは新電力の公式サイトからオンラインで行えます。必要書類は電気料金明細書と本人確認書類のみで、工事なし、停電なしで切替が完了します。まずは診断ツールでご自身の年額を確認してください。

よくある質問

広島市で電力会社を切り替える際、工事費や立ち会いは必要ですか?
広島市の中国電力エリアでプランを変更する場合、特別な搬入作業は原則として発生しません。基本的には切替工事や立ち会いは不要です。スマートメーターが設置済みのご家庭では、申し込みから最短で数日〜約2週間で切替が完了します。切替中の停電は発生しません。工事費と立ち会い費と手数料はいずれも0円で、発生する可能性があるのは、解約条件のある旧プランの解約金だけです。
広島市の一人暮らしが電気料金を月額で抑える目安はどれくらいですか?
広島市の一人暮らし(月使用量約160kWh、30A契約)の場合、大手電力の従量電灯Bより新電力の従量単価が安いプランを選ぶと、年額で約5,000円〜8,000円、月額換算で約400円〜600円程度の節約が見込めます。契約アンペアを30Aに下げて基本料金を抑えるのも有効です。月160kWhなら第1段階120kWhと第2段階40kWhなので、300kWhを超える世帯より安いプランを選びやすい局面です。
マンションやアパートでも電力会社を変更できますか?
広島市のマンションやアパートでも、個別メーター(低圧契約)のお住まいなら変更可能です。ただし、高圧一括受電の物件やオール電化設備が入っている場合は、管理会社や組合への確認が必要で、変更できないケースがあります。契約前に必ずご確認ください。判別方法は、明細書の同時使用電力量と契約供給者の2点で、30Aや40Aの記載があり供給者が中国電力なら個別契約の可能性が高いです。
燃料費調整額の上限がないプランを選ぶと、どのようなリスクがありますか?
燃料費調整額に上限がないプランは、原油やLNGの価格が高騰すると電気料金が途方もなく上がるリスクがあります。2022年から2023年にかけては、燃料費調整額のみで月額数千円〜1万円以上増額した家庭もあります。安定を重視するなら、上限ありのプランまたは燃料費調整単価0円固定のプランを検討してください。1kWhあたり3円の上昇でも、月300kWhなら年10,800円の差になります。
解約金が発生するケースと、回避する方法は何ですか?
一部の新電力プランでは、契約期間(多くは1年〜2年)以内に解約すると、数千円〜1万円前後の解約金が発生します。解約金を回避するには、契約満了月まで待つか、解約金なしプランを選ぶか、契約書の最低利用期間と違約金の条項を事前に確認してください。5,000円の解約金は、10,000円の年額節約に対して消化できる範囲ですが、年額差が1,000円しかないプランだと解約金のほうが高くなります。
広島市で電力会社の変更が失敗しやすいのはどんな場合ですか?
失敗しやすいのは次の3ケースです。1つ目、高圧一括受電のマンションで、管理会社の承認を取らず申し込んでしまったケース。2つ目、引越日が近く、旧プランの解約金1万円が発生しても気が付かなかったケース。3つ目、月使用量を平均値で入力し、夏場の300kWh〜400kWhを計算に入れなかったケース。いずれも契約を決める前に、契約の形態、旧プランの解約条件、直近3ヶ月の最大kWhの3点を確認すれば防げます。
電力会社を変えても請求額が減らないのはなぜですか?
大きく3つの原因があります。1つ目、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金の反映で、単価差が相殺された。2つ目、引越直後で平均使用量がまだ落ちていない。3つ目、割引が1年目限定だったか、支払条件を満たしていない。2つ目と3つ目は請求明細書の内訳を見れば原因が分かります。